新会社TCSI、「スーパー・シンクライアント・ソリューション」を提供

「シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト(VUMS)」、
「Windows Embedded OSカスタマイズ」、「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」
などにより、利用ユーザー視点のシンクライアント環境の構築を支援

2014年6月26日

株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 田口 善一、設立:2014年3月、略称:TCSI)は、「スーパー・シンクライアント・ソリューションの提供」をビジョンに掲げ、本格的に事業開始しました。 仮想化技術の発展と共にクラウドサービスの普及が拡大し、タブレット端末やスマートフォンも含め、小型で高性能なクライアント用デバイスが登場する一方で、益々増加するインターネット上の脅威への対応が重大な課題となっています。TCSIは、シンクライアントや仮想化技術で豊富な経験と実績を持つ技術者を擁し、「シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト(VUMS)」、シンクライアント用「Windows Embedded OSのカスタマイズ」、「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」の3つを事業の中核としています。現在IT最適化の中で、セキュリティ対策や運用・管理の効率性とトレードオフになりがちなユーザーの利便性を重視し、最新テクノロジーのメリットを生かした、先進的なシンクライアント基盤の構築を支援します。また、今後のIoT(Internet of Things)の進展を念頭におき、全てのデバイスがUSBを介してスムーズに“つながる”を実現していくことをミッションとしています。

TCSIは、金融・製造・医療・流通などの企業、地方自治体、および教育機関などをターゲットとして、初年度5億円、3年後10億円以上の売り上げを目指しています。 また、台湾をはじめとするアジア圏への海外進出も予定しています。

◆ 市場背景とTCSIの事業領域

クラウドコンピューティングは、企業や行政、教育、研究などの幅広い分野で急速に普及が加速しており、経済性はもとより、仮想化技術によるアジリティ(スピード)、柔軟性などが、その導入メリットとして評価されています。そして、シンクライアントやモバイル端末を活用したSBC(サーバーベースコンピューティング)やVDI(仮想デスクトップ)は、デスクトップ環境やアプリケーション環境を統合して集中管理可能なことから、コンプライアンスや情報漏えい対策の強化、管理の効率化、ビジネス継続や災害対策などに有効なソリューションとして注目されつつあり、利用ユーザーのモビリティの向上、ワークスタイルの変革に寄与すると期待されています。 しかしながら、こうしたITシステムの変革の多くは、利用ユーザー視点ではなく、システム部門・管理者の視点で、セキュリティ対策や運用効率の改善などを優先して進められているため、従来のシンクライアント環境は、USB周辺機器の接続を制限せざるを得ず、多様な個人認証システム、特殊プリンターやスキャナーの利用ユーザーにとっては、使い易いものとは言えません。

TCSIは、利用ユーザー階層に焦点を当てながら、IT関連機器のみならずクライアントで使用するあらゆるデバイスのコントロールを可能にし、サイバー攻撃のリスクを解消して安全に安心して利用できるクライアント環境を実現する「スーパー・シンクライアント・ソリューション」の提供を中核として、利用ユーザーの視点からのITシステム全体の見直し・構築を支援します。

◆ 「スーパー・シンクライアント・ソリューション」の概要

TCSIは、以下のような切り口で、「スーパー・シンクライアント・ソリューション」を提供します。

[1] シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト「VUMS」

一般的なシンクライアントシステムでは、セキュリティの観点からUSB機器の利用を制限することが多いため利便性の低下やデータ連携における支障があり、また、スキャナーやプリンターなどのUSB機器を接続できず利用業務が制限されるなどの課題がありました。 「VUMS(バムス)」は、シンクライアント環境でのUSB機器統合管理ソフトで、仮想デスクトップサーバーにUSBデバイスドライバを集約させることで、各種USB周辺機器をネットワーク経由で接続、集中管理を可能にします。接続するUSB機器は、ユーザー名、端末名などで細かく接続制限を設定可能で、行動証跡をログとして管理することでセキュリティも確保できます。

※「VUMS」は、株式会社MRY(本社:横浜市、http://www.mry-inc.jp/)が開発した製品で、TCSIは、販売およびカスタマイズ開発に関する総販売代理店契約を締結しています。「VUMS」は、神奈川県某市役所の町内端末(2,000台)、島根県公立病院の院内端末(1,200台)、外資系生命保険会社の外交用端末(3,800台)など、約1万台以上での利用実績があります。製品の詳細は以下をご参照ください。

http://thinclient-sol.com/pro_vums.html

[2] Windows Embedded OSのカスタマイズ

シンクライアント運用に欠かせない組込みOSを極限までカスタマイズし、セキュリティや操作性の向上、運用管理コスト削減、レガシー資産の有効活用、タブレット端末をはじめとする最新デバイスのビジネス活用などを総合的にプロデュースします。 ・既存のPCやモバイル端末を、シンクライアント端末にカスタマイズするため、OSをWindows Embedded Standard 7やWindows Embedded 8に入れ替え、HDDを取り外してCF(Compact Flash)またはSSD(Solid State Drive)に変更します。

・Windows Embedded Standard 7やWindows Embedded 8をはじめとするOSをシンクライアント用にカスタマイズし、デスクトップ画面の変更、OS起動直後のお客様オリジナルアプリケーションへの自動接続、接続認証などに対応します。

・シンクライアント用途、KIOSK用途などの情報端末をお客様の特有のアプリケーションと組み合わせ可能にします。 ※TCSIは、銀行の渉外行員向けタブレットシンクライアント、大手電機メーカーのタブレットシンクライアント、製菓製造会社のタブレットシンクライアント、 などにおいて、最新のWindows Embedded 8シリーズのカスタマイズを手掛けています。

[3] シンクライアント基盤最適化コンサルティング

経営と現場の両方の立場から業務ニーズや課題をヒアリングし、20余社のパートナー各社のソリューションを最適な形で組合せ、シンクライアントのI/Oデバイス制御、認証カードドライバーやユーティリティの実装、OSへ証明書の実装、.NET Framework実装などを行います。また、特定ベンダーに依存しない様々なソフトウェアの情報や技術を蓄積し、積極的に活用します。
また、シンクライアントを中核として、ITシステム全体の見直し・構築を支援するIT戦略コンサルティングも提供します。

◆ 新会社の概要

    • ◇ 社名:株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所(略称:TCSI)
    • ◇ 設立:2014年3月4日
    • ◇ 本社移転事業開始:2014年6月16日
    • ◇ 代表者:代表取締役会長 岡積 正夫、代表取締役社長 田口 善一
    • ◇ 出資金:6,400万円 (資本金 3,200万円、資本準備金 3,200万円)
    • ◇ 従業員数:15名
    • ◇ 所在地:東京都渋谷区恵比寿南2-8-13 キョウデンビル7F テッド・アート・スペース4
    • ◇ 販売目標:初年度5億円、3年後10億円以上
    • ◇ 事業内容:
        1. シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト「VUMS」の開発・販売
        2. シンクライアント用 Windows Embedded OS カスタマイズ
        3. シンクライアント基盤最適化コンサルティング
       (ベンダー非依存のフラットな立場で、システム構築支援・導入支援サービス)

◆パートナー企業一覧 (2014年6月現在 / 50音順)

    • 株式会社アシスト
    • 日本電気株式会社
    • 株式会社インターネットイニシアティブ
    • 日本ヒューレット・パッカード株式会社
    • ASUS JAPAN株式会社
    • 株式会社日立システムズ
    • キーウェアソリューションズ株式会社
    • 株式会社ファム
    • 株式会社九州日立システムズ
    • 富士通株式会社
    • 株式会社シーイーシー
    • 株式会社富士通エフサス
    • 株式会社CSIソリューションズ
    • ミツイワ株式会社
    • シーティーシー・エスピー株式会社
    • ユニアデックス株式会社
    • 株式会社システムズ
    • 株式会社リコー
    • シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
    • 株式会社ワコム